Magenta「The Twenty Seven Club」: 本場イギリス生まれの女性ボーカルプログレ!27クラブをコンセプトにしたアルバムを紹介。

こんにちは、ギタリストの関口です。

昨日までで連日の猛暑が少し落ち着くみたいですが、まだまだジメッとしていて暑いです。今週末には隅田川花火大会もあるそうなのですが、ここ数年この日だけ天候に恵まれていないような・・・

本日ご紹介するのはアルバムはこちら!

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The Twenty Seven Club / Magenta


Twenty Seven Club

Magenta(マジェンタ)は、イギリス、ウェールズ出身のプログレッシブ・ロックバンド。99年にキーボーディストRob Reed(ロブ・リード)によって結成されたマジェンタはプログレには珍しい女性ボーカルとして有名です。

バンドを知った経緯


このバンドを知った経緯は一昨年、自身のプロジェクトMOMaのアルバムを作るに当たって女性ボーカルが念頭にあったため、資料として女性ボーカルプログレを探していた時でした。

ヒット数はやはり多くないのですがもっとも有名どころとしてヒットしたのがこのマジェンタ。YouTubeで視聴ができたので気に入ってしまい購入にまで至りました。

女性ボーカルとスリリングなシンフォロック


非常にスリリングな曲展開とChristina Booth(クリスティーナ・ブース)の透き通ったボーカルが印象的で、名門イギリスプログレらしいサウンドからよりロックを強め、シンフォニックの要素も加わったような音楽性。テクニカルさは抑えめです。あるサイトではMarillionの女性ボーカル版との声も。

メンバー


  • Christina Booth – Vocal
  • Rob Reed – Keyboard, Chorus
  • Chris Fry – Guitar, Chorus

楽曲紹介


  1. The Lizard King(ジム・モリソン)
  2. Ladyland Blues(ジミ・ヘンドリックス)
  3. Pearl(ジャニス・ジョップリン)
  4. Stoned(ブライアン・ジョーンズ)
  5. The Gift(カート・コバーン)
  6. The Devil At The Crossroad(ロバート・ジョンソン)

アルバムのタイトルにもある「27クラブ」というのは27歳で亡くなったミュージシャンやアーティスト、俳優の総称です。洋楽のアーティストに触れているとロバート・ジョンソンやカート・コバーン、ジミ・ヘンドリックスなど27歳で亡くなったミュージシャンが多いことには早くから気付きます。それらの要因は薬物やアルコール中毒、殺人や自殺など暴力的な方法で亡くなっていることが多いです。まぁこの年齢ですしロックスターが心身健康にっていう時代でもなかったのでしょう。

そんな27クラブを名乗ったこのアルバムは全6曲、故人であるミュージシャンをテーマに楽曲が展開されています。割り当ては各曲のカッコ内。

タイトルからでもなんとなくそのミュージシャンが連想されますね。楽曲も#2「Ladyland Blues」でワウを使ったり#6「The Devil At The Crossroad」でスライドギターが出てきたりとオマージュもばっちり。ただドラムがいかんせん軽いかなというのが個人的好みからは外れた部分ではあります。

でも完成度は非常に高いのでプログレ好きにも女性ボーカル好きにもおすすめしたいです!過去の故人の意志を継いで未来へ楽曲を遺していく、プログレ精神の基本ですね!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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