制約に縛られないから伝わる、aikoの「暁のラブレター」。
おはようございます、ギタリストの関口です。
毎日本当に暑くて参ってしまいそうですね。日中の仕事ではバイクに乗るので暑さもひとしおです。風切ったら涼しいと思われがちですが直射日光や照り返しをもろに受け信号待ちでは熱せられた車に囲まれてるので体感プラス5℃です!
水分補給を適度(少し過剰くらい)にしてまた一日頑張りましょう。
暁のラブレター / aiko
aikoさんが2003年にリリースした5枚目のスタジオアルバム。シングル曲は「蝶々結び」「アンドロメダ」「えりあし」。
収録曲の多くが深夜から明け方にかけて作られたラブソング集ということで「暁のラブレター」というタイトルになりました。J-POP界としては珍しいラブソングのコンセプトアルバムということになります。
aikoさんといえばポップシンガーながら楽曲はバンドサウンドが多く本作でもリアルなバックトラックが印象的です。アレンジ上ポップには聴こえますが実はコード進行が複雑だったりメロディラインに捉えどころがないなどブルースやジャズに近い本質があります。ご本人自身、詞先による作曲だったり作曲理論による決まりごとをあえて外す自由さを音楽で表現しているので、そういったバックグラウンドを知ってからこのアルバムを聴くと脱帽の一言です。
プログレ好きの僕が一気に引き込まれたのは開始早々「熱」のメロトロンサウンド。コンセプトアルバムとは事前に聞いていたので何かを始めてくれる予感で満たしてくれます。その後「熱」から「彼の落書き」へトラックが繋がる演出もにくい。
詞先というのはポイントが高く、作曲家の中では激ムズ案件なのですが自分で言葉とメロディを紡いでいくので成り立ってる部分は大きいと思います。そして何より言葉が聴き手に伝わりやすい。aikoさんのように何かに縛られない曲作りと姿勢、見習いたいです。