創作を常識へ。スピルバーグ監督による絶対的主観術がすごい!
こんにちは、ギタリストの関口です!
僕は恐竜が昔からすごく好きで、それは男なら誰しもっていうロマンやかっこよさもありますが、僕の名前が竜太っていうことも関係してると思います。ちなみにりょうたって読みます。保育園のころは恐竜博士とか鳥博士として園内でも有名でした。もし米屋でもミュージシャンでもなければ今からでも恐竜の仕事に就きたいくらいです。
ジュラシック・パークとの出会い
そんな恐竜好きの僕が出会うべくして出会う映画があります。ご存知スティーヴン・スピルバーグ監督のジュラシック・パークです。当時6,7歳でしたが父親に連れられて映画館に行きました。夏休みということもあり絵日記にも書いたのを覚えています。
第一弾は基本、ティラノサウルスとヴェラキラプトルにスポットを当てていたため登場する恐竜はさほど多くないのですが恐竜に憧れを抱いて毎日図鑑を眺めていた7歳の少年には十分すぎる刺激でした。
現代に蘇った恐竜とジープとの対比、天気の荒れた夜に出くわしてしまう最悪の事態を表現した歴史的カットです。
表現のほとんどは主観に基づく
何かを言い表そうとしたとき、そこには必ず発信側の主観が入ります。痴話喧嘩で片方の話を聞けばどうしてもその人に有利な印象を受けることになります。親が子のためを思って勉強しなさいとかいい会社に就職しなさいと言っても受け取る子どもにとっては苦痛になることもあります。
それらはすべて発信する側の主観が込められているからです。僕が今こうしてブログに書いていることもすべて主観に基づいています。ですのでニュースやワイドショー、ネットですら時には主観を汲み取り流されないように気をつけなくてはなりません。
25年経って見える新たな恐竜像
さて、映画ジュラシック・パークは1993年の作品ですがあれから25年経った今、現実で恐竜についての研究はさらに進みました。
2007年には羽毛のような毛が付いたヴェラキラプトルの化石が発見されたことから、恐竜はトカゲやワニのような鱗ではなく鳥のようにふさふさだったのではないか、といったようなことです。ちなみにワニと鳥は現在恐竜の直系の子孫だと言われています。恐竜を知るにはワニと鳥の研究も欠かせないというわけです。
ここからが本題です。
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スピルバーグ監督だから許される“絶対的主観”
これだけ恐竜の研究が進み、「実は毛が生えていた」「ティラノサウルスはその巨体を考えれば走行は不可能なので死肉を漁ってた」などと言われても創作の世界ではナンセンスです。
これはジュラシック・パークこそスピルバーグ監督が描いた理想の恐竜世界であり彼の主観だからです。すごいのはその主観が世界規模の常識として刷り込まれていること。
画面越しにも関わらずまるでそこにいるかのような恐竜に僕たちは説得されてしまったのです。
どんなに現実での研究を重ねても、恐竜好きにはスピルバーグ監督の描く恐竜の方が魅力的に思え、すでに絶滅した巨大生物への妄想は止まらなくなります。「恐竜の皮膚はワニのような鱗である」「ティラノサウルスは車に追いつきそうな速度で追いかけてくる」「ディロフォサウルスは毒を吐き出し相手の動きを封じる」etc…
これらのイメージが世間にすっかり定着したので現在進行形で作られる最新恐竜映画も羽毛やのそのそ動く肉食恐竜が描かれることは稀です。まあ恐怖の対象が遅いというのは映画的表現としてもったいないとは思いますが笑
こうしてスピルバーグ監督が思い描いた主観は人々の絶対的主観となっているのです。
絶対的主観を与えるには
人々に絶対的主観という究極の主観を植え付けるには、やはり好きや届けたいという思いを具現化していく他ありません。スピルバーグ監督も手当たり次第にかっこいい要素や妄想を加えていったわけではありません。そこには実際に恐竜の研究者へ取材だってしただろうし動物園に通ってワニや鳥の動きや仕草も観察したはずです。その苦労は想像すら超えます。
そうした幾度となる研究は創作すべてに言えることだと僕は思います。だからこそ得られた世界的名誉と主観術。絶対的と思わせるのは難しいですが常に心がけていきたいものです。
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