まずは4つ。プログレを作るときのプロセス

こんにちは、ギタリストの関口です。

動画の編集やらアップロードやらが終わって、今日の夜ようやく公開します!予告通りMusicman JP7の紹介動画です。お楽しみに!

 

今日からまた曲作りの再開です。案件としては同人サークル用に書くプログレッシブな曲とシンガーさんへ提供するポップロックな曲。今日は僕がプログレを作るとき考えていることなどまとめようと思います。

 

ざっくりとした構想


ポピュラーミュージックにおいて曲は音楽とか芸術とか硬い言い方を崩し汎用性を与えた呼び名です。ですが芸術作品には変わりありません。ですので作る前にとにもかくにもイメージが必要です。これはどんな創作活動でも同じですね。

最初プログレを作るときに思い描いているのは、

・曲全体の雰囲気

・変拍子や転調など複雑な要素をどれくらい絡めるか

・全体で何分くらいの作品にするか

・使いたい楽器はあるか

・何が主役になるか

などです。せいぜい6〜7分では曲の展開もポップスなどとさほど変わらりませんが9分くらいから曲のプログレッションを考えていかなくてはなりません。そういう意味でもだいたい頭で何分くらいの曲に仕上げたいかは重要です。

 

 

参考曲を挙げる


曲を作る上でイメージをより鮮明に持ちます。BPMやキーがそれです。リズムは8ビートなのか16ビートなのか、後で変更が利きにくい部分にも具体性を持たせます。プログレはいきなり曲の印象が変わることも多いですがその分リスナーが取っ付きにくくなります

参考曲はまず3曲。雰囲気や構想が似ているところから着想して次にもっと具体的に似てる曲(⚠️あまり感情移入すると作曲時引っ張られるので注意です⚠️)、ラストに取り入れたい要素など持った曲を資料的に片隅に置いておくといった具合です。

 

 

着地点だけ見据える


長尺曲を作るときは途中で長いインストパートに突入することもありますがあまり複雑に考えすぎないことです。なぜなら選択肢が多すぎるからです。作品はあくまで自分が培ったものから生まれてくるので難しいことをして度肝を抜いてやろうなんて考えてるといつまで経っても進みませんなんでも進んでから上達すればいいのです

ただ、一時的に曲を大きく脱線する場合は着地点だけ見据える必要があります。曲が変わったまま最後まで行くのか、それともイントロや曲の前半に帰還するのか。外れたままは曲に二面性を持たせアートロック方面へ向けることができます。帰還した場合は曲の統一感が増すだけでなくインストパートの緻密さが浮き出て感じられインテリジェンスな印象を受けます。

 

 

自分なりのやり方の模索


僕は展開を多く持たせる場合はまず五線譜を使わずに文章だけで曲を説明するメモを起こします。「ここでヘヴィなリフ(5/8+6/8)」とか「○○風テンポチェンジ」、「4分から3連に」などですね。

他にプログレから離れ本を読んだり全然関係ない音楽を聴いたりもしてインプットを稼ぎますがアンテナを常に張ってると気付けばプログレのことばかり考えているので、やはり決め手は作りたいという気持ちだと思います!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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