Eric Gilletteについて〜手数が多ければどんぐりの中の松ぼっくりになれる〜

こんにちは、ギタリストの関口です。

今日は一人、若きプログレギタリストを紹介したいと思います。

Eric Gilletteについて


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Eric Gillete(エリック・ジレット)はアメリカのプログレメタルギタリスト。現在33歳という飛び抜けた若さでルックスも一級の(!)ギタリストです。

彼は現在、The Neal Morse Bandのリードギタリストとして活躍、マイク・ポートノイが主催するThe Shattered Fortress(マイクによるドリムシのセルフカバーライブ企画)でもジョン・ペトルーシのポジションを務めるなどギタリストとしての技術の高さが買われています。ギターもまさにJP7を使っています。

実は多いこの手のギタリスト。エリックはどうなのか。


ドリーム・シアターは非常に影響力の強いバンドです。彼らのスタイルは唯一無二でありプログレッシブ・メタルの王道を行くものですが、Djentなど新たなスタイルが開発された現在でも人気は衰えません。

そんな彼らに憧れるギタリストはバンドの数より多く、ジョン・ペトルーシのシグネチャーモデルギターはプロアマ問わず使われ、もはやシグネチャーという域をはみ出しています。

それだけ実は人口の多いカテゴリーの中でなぜ僕がエリックに惹かれたのか

マルチ・プレイヤーであること


以前、ニール・モーズの説明をしたときもこの切り口でしたが、やはり彼もマルチ・プレイヤーです。変拍子や高速フレーズを正確に弾きこなすギターとしての技術だけではない、彼のセカンドスキルはボーカルです。非常に澄んだ嫌味のないボーカルでそれでいてメタルとして細すぎるということはありません。

さらにはキーボード、ドラム、ベースとバンドとしての楽器は一通り扱え、ドラムに至っては教則DVDを出しているほどです笑

ですが結局、そこが他の“似たようなギタリストたち”と一線を画している点です。この喩えが果たして適切かはわかりませんが、大量に散らばるどんぐりの中から僕が彼を見つけられたのは彼が松ぼっくりだったからだと思います

The Great Unknown / Eric Gillette

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そんな彼のセカンドアルバム。ファーストアルバムはインストだったのですがこちらは全編歌物。もちろん自身によるボーカル。とことんヘヴィで不安要素のない正確なギター、マニアも納得のプログレッション、そして厚く深く入ってくるボーカルを堪能できます。

おそらくギター・ボーカル以外のパートも彼が担当していると思うのですがそれだけエリック・ジレットというプレイヤーの魅力が詰まった独裁的な作品になっています

興味がありましたら是非一聴を!

関口竜太

東京都出身。ギタリスト、音楽ライター。 ​14歳でギターを始め、高校卒業と同時にプロ・ギタリスト山口和也氏に師事。 ブログ「イメージは燃える朝焼け」、YouTube「せっちんミュージック」、プログレッシヴ・ロック・プロジェクト「Mind Over Matter」を展開中。2021年から『EURO-ROCK PRESS』にてライター業、書籍『PROG MUSIC Disc Guide』にも執筆にて参加。

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