結局リズムは2と3でできている。誰でも作れる変拍子テクニック。
こんにちは、ギタリストの関口です。
みなさんの中には作曲時、変拍子を使ってみたいという人もいると思いますが、「なんか自分が思ってるかっこいい変拍子にならない」、「どこか不自然」・・・となっていないでしょうか?今日は簡単に、変拍子に対する考え方をまとめてみました。ご参考ください!
そもそも変拍子とは
「拍子」という西洋音楽からのリズム概念があり、2拍子・3拍子・4拍子を「単純拍子」、単純拍子を倍で捉えたものが「複合拍子」、それ以外を「変拍子」と言います。他に、“拍子が小節ごとに変わる”という音楽的事象を変拍子と言ったりもしますが、多くは先に述べた変拍子であることが多いです。
⚠️ちなみに日本の「三三七拍子」は西洋の拍子とは解釈が違います。実際手を叩いてみればわかるかと思いますが“三”と“七”の後にそれぞれ一拍置いてるのでこれは4拍子です。
2パターン作ってみる
では実際に作ってみましょう。変拍子と言っても結局は単純拍子の2拍と3拍にスポットを当てて、これを組み合わせればいいのです。つまり2拍のパターンと3拍のパターンができてしまえば後は「赤上げて白上げて」の要領です。
2拍のパターン
3拍のパターン
好きに組み合わせる
組み合わせてみるとわかるのですが、単に「5拍子」と言っても2+3のパターンと3+2のパターンがあります。数は同じでも聴こえる印象はガラリと変わります。7拍子に至っては2+2+3(または4+3)、3+2+2(3+4)、2+3+2、そして純粋な7拍子という4パターンも作れることになります。
5拍子
7拍子
ワンポイント
変拍子と言えど元をたどれば単純拍子と複合拍子の応用です。4/4や6/8と言ったリズムパターンから一つ増やしたり減らしたりという考え方があるとより柔軟に対応できるはずです。そしてテクニックとは書きましたがあくまで音楽です。聴く人がどんな印象を抱くかそこまで気を回せれば冒頭での変拍子による苦手意識は薄れるでしょう!
Black As The Sky / Transatlantic
最後に変拍子が楽しい1曲をご紹介しておきます。Transatlanticのこの曲は基本3連の4/4で進むのですが3:54から常にパターンが変わる変拍子を楽しむことができます(厳密にはここで実は3連ではなかったことがわかるのですがそれはまたの機会に)。
パターンは以下の通り
(それぞれ12/8から)
①2+2+2+2+2+2(12/8)
②4+4+4(12/8)
③2+3+2+3(10/8)
④2+2+3+2+3+2+2+3+3(12/8+10/8)
⑤4+4+4(12/8)
⑥3+3+3+3(12/8)
⑦2+2+3+2+3+2+2+3(12/8+7/8)
⑧4+4+4+4+3+3+2(12/8+12/8)
拍子だけ見ればそこまで難しそうじゃないですが色んなパターンが見えます。複雑に聴こえるのもニール・モーズ節と言ったところです。マイク・ポートノイのメロディアスなドラムも一躍買ってると思います。
ぜひ変拍子を使いこなして音楽の幅を広げてください!
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